住宅の省エネ方法
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- 窓の断熱性能を高める
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窓を通して、冬は室内から室外へ熱が逃げ、夏は室外から室内へ熱が入ってきます。
外壁と比較して窓の断熱性能は5~10倍劣るため、断熱対策は重要な省エネポイントです。
窓の断熱性能は、ガラスとサッシの組み合わせにより決まります。
効果を上げるためには、サッシを木やプラスチック製にした上で、複層ガラスを入れることが望まれますが、少なくともガラスを複層ガラスとすることが必要です。また、窓の断熱性は、既存の窓の内側に新しく内装を設置して二重窓にしても、複層ガラス窓と同程度の断熱性能が確保できます。
さらにこの場合は、防音性能も向上します。
二重窓は窓が共用部分とみなされているマンション等のリフォームでも手軽にできる方法として有効です。<複層ガラス構造図※1> <二重サッシ構造図※2> <窓の夏の日射遮蔽・冬の断熱※3> - ※1 出所:省エネルギーセンター「かしこいリフォームガイド実例編」より作成
- ※2 出所:(株)LIXIL資料より作成
- ※3 出所:日本建材・住宅設備産業協会データより作成 地域区分Ⅳ地域 平成4年(新省エネルギー)基準の場合
手軽にできる住宅の省エネ対策
夏の場合
できる限り日射をさえぎることで省エネ効果が高まります。
例えばブラインドなどを設置する場合、窓の外側に取り付けるほうが内側に取り付けるより、3倍近い効果があります。
冬の場合
夏とは逆にできる限り日射をとり入れることで、省エネ効果が高まります。

- ※4 出所:省エネルギーセンター「Lo-HOUSE」より作成
その他の省エネリフォーム
省エネリフォームは、現場での制約が多く、施工しにくい点はあります。しかし、よりよい断熱材や新技術の開発で、以前より手軽に行えるようになっています。

- ※5 出所:東京都都市整備局「住宅の省エネリフォームガイド」より作成
(注)屋根の日射遮蔽:冬季は日射取得が減少しますが、夏季対策を重視したい場合の方法の一つです。